ケミカルピーリング

サトウキビなどに含まれるフルーツ酸やサリチル酸を用いて、皮膚表面を適度に剥離(ピール)する治療法です。治療の原理は古く、日本でも昔から「ゆず湯」(柑橘類の酸を利用)、海外では「牛乳風呂」(乳酸)や「ワイン風呂」(酒石酸)など民間療法として親しまれてきました。

 現在では角質の乱れ、毛穴の詰まり(角栓)を取り除くことからニキビ治療には不可欠なほか、ハイドロキノン(美白剤)治療と組み合わせて効果を高めると同時に、表皮細胞の新陳代謝を活性化し、コラーゲン産生を促すことから美肌目的の治療法として用いられています。

グリコール酸ピーリング(脂っぽさがとれてサッパリの仕上がり)

 α―ヒドロキシ酸(AHA)のひとつで、皮膚への浸透性の高いグリコール酸を用います。角質細胞間の接着を弱めて剥離をうながし、ターンオーバーを促進します。またAHAには光皮膚老化の改善作用があり、真皮のコラーゲン、弾性線維の増加がみられるほか、メラニン産生を抑制して美白効果をもたらします。

 

グリコール酸ピーリングは塗布時間により深さを調節できるので、ニキビのひどい部位は状態を観察しながら、濃度の高いクリームを長めに作用させるなど部分的に強い処理が可能です。膿をもった大型のニキビやコメドには、適宜圧出処置を追加します。脂性肌の赤みは早めに改善され、皮膚の脂っぽさも軽減するサッパリとした仕上がりがグリコール酸ピールの特長です。

サリチル酸マクロゴールピーリング(ツルツルなめらか、ぽっちゃりやわらかい仕上がり)

上田説子クリニック開発、(株)ケイセイ提供のサリチル酸ピーリングです。

 

 従来、サリチル酸によるピーリングには、過度の吸収による中毒症状(耳鳴、めまい、頭痛など)の危険性、30%エタノール溶液による発赤、びらんや色素沈着などの副作用がみられ、AHAと比較して使いづらいものでした。 サリチル酸を軟膏基材に均一に混合するのも難しく、手足の角質をとるのならまだしも、高い濃度で顔面を処理するには扱いにくい薬剤だったのです。

 

 上田先生はマクロゴールを基材とすることで、この欠点を克服、「1か月に1回、たった5分の塗布時間」で「副作用は皆無に等しく、効果は大」な治療法として普及につとめられました。さまざまな臨床試験によれば、本ピーリングにより固着した角層は毛包内まで均一に剥離され、皮膚紋理(肌のキメ)の規則性が回復、きれいな角質の水分保持量は50歳代の方でも20歳代と同様になり、真皮のコラーゲンの再生も長期持続したといいます。

 

実際の施術は、洗顔後に均一に軟膏を塗布し、5分間の処理を行うもので、ホームピーリングが可能ではないかと思うくらいシンプルなものです。 グリコール酸ピーリングと比較して、サッパリ感に欠けるものの、滑らか(ツルツル)、柔らか(ポッチャリ)な仕上がりで、カサツキもみられません。

サリチル酸ピーリング後の皮膚表面走査電子顕微鏡写真:皮膚紋理(きめ)が回復し、
毛孔の内部まで角質が剥離除去されているのがわかります。


 当院ではAHA、BHAいずれのピーリングも施術可能です。グリコール酸、サリチル酸ピーリングのいずれかが優れているというわけではなく、治療目的、肌の状態、季節条件などを考慮して選択すべきものと考えます。ピーリング直後の浸透性の高い状態でのビタミンCパック、ホームケア用のビタミンC+アミノ酸ローションを使用すると効果が高まり、症状安定後の維持には間隔をあけた施術やピーリング石鹸によるケア指導を行っています。

 

 当院ではAHA、BHAいずれのピーリングも施術可能です。グリコール酸、サリチル酸ピーリングのいずれかが優れているというわけではなく、治療目的、肌の状態、季節条件などを考慮して選択すべきものと考えます。ピーリング直後の浸透性の高い状態でのビタミンCパック、ホームケア用のビタミンC+アミノ酸ローションを使用すると効果が高まり、症状安定後の維持には間隔をあけた施術やピーリング石鹸によるケア指導を行っています。

 

ケミカルピーリングの発展性

日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドラインでは、ニキビのほかに毛孔性苔癬、炎症後色素沈着、日光性色素斑、肝斑、雀卵斑が「適応のある疾患」とされています。ピーリングのみではなく、美白剤や光治療などと組み合わせることで効果が期待できる場合もあり、個々の状態に応じて治療を計画します。

ニキビ治療におけるピーリングの位置づけ

2008年10月より第2世代外用レチノイド剤であるディフェリンゲル(アダパレン)が保険診療で使用可能になりました。非炎症性、炎症性のいずれのステージにおいても有効性が評価されており、EBMに基づく標準的ニキビ治療の第一選択と考えられ、当院皮膚科でも標準的治療として採用しています。

 

2008年10月より第2世代外用レチノイド剤であるディフェリンゲル(アダパレン)が保険診療で使用可能になりました。非炎症性、炎症性のいずれのステージにおいても有効性が評価されており、EBMに基づく標準的ニキビ治療の第一選択と考えられ、当院皮膚科でも標準的治療として採用しています。

 アダパレンには毛孔部での角化(毛穴つまり)に対する強い抑制的調節作用があり、角栓を溶かして除去するケミカルピーリングはもはや不要ではないかとの意見も一部でみられました。しかし、落屑(らくせつ:角質がはがれおちる)、紅斑(赤み)、乾燥や痒みといった副作用が、一時的とはいえかなり高率にみられるため、患者さまによってはピーリングのほうが適している場合があります。また、ディフェリンゲルによる肌の刺激感が安定した時期にマイルドなピーリングを行うと、高い治療効果を得ることができます(注:混合診療規制のため、ピーリングとディフェリンゲルの処方を当院で同時期に行えない場合があります)。


ディフェリンゲルはガルデルマ社が開発したレチノイド様作用を有するナフトエ酸誘導体アダパレンを有効成分とする外用ニキビ治療剤です。欧米80カ国以上で承認・販売されており、1995年フランスで発売以来のべ2,200万人に使用されています。

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2017年

2月

05日

通年性鼻炎にダニ舌下免疫療法を

スギ花粉の飛散時期となりましたので、シダトレンによるスギ花粉症の舌下免疫療法の新規受付はしばらくお休みとなります。 新しく始めようと思う方、次回は6月からのスタートとなります。

 

ダニアレルギーが原因となる通年性鼻炎の方には、ミティキュア舌下錠による舌下免疫療法がお勧めです。 詳しくは http://www.torii-alg.jp/rhinitis/  鳥居薬品ホームページへ

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